くらしの現場レポート

今どき子育てママの社会参加
経験やスキルを活かして新しいつながりを

2017.06.30 | 子育て、働き方

【くらしの現場レポート】今どき子育てママの社会参加 経験やスキルを活かして新しいつながりを

ここ数年、子育てや介護など同じ悩みや目的をもった人達が集まって情報交換し合うコミュニティが各地域で増え続けています。子育てママたちが集まる「コミュニティカフェ」の活動に参加してみると、今どきのママたちの「子育て」や「自分自身のこれから」について、さまざまなおもいが伝わってきました。また、新たな一歩を踏み出しているママたちの話も聞くことができました。

人とつながる場所でこそ、納得できる情報が得られる

子育てで悩むことがあれば、すぐに検索してたくさんの情報を収集できる今どきのママたち。でも、多すぎる情報はいくつかには絞り込めても、どれが自分に当てはまるのか確信が持てず、不安を解決できないことも多いようです。コミュニティカフェでは、ママ同士が子ども連れでテーブルを囲み、同じ悩みについて話し合ったり、直接アドバイスをもらうことで、納得できるリアルな情報交換ができていました。「日中は子どもと二人きりが多い」といった子育てが「孤育て」になってしまいがちなママにとっては、育児を通じて本音で語り合える場所であり、ひとつの社会との接点にもなっていました。

情報がたくさんあって絞り込めない

情報がたくさんあって絞り込めない

リアルなつながりで納得できる情報を得られる

リアルなつながりで納得できる情報を得られる

環境も変化してきた今、ママたちのおもいは一歩先の自分へ

ママたちを取り巻く社会の流れは大きく変わってきています。かつては出産後は「フルタイムで続ける、もしくは辞める」という、仕事か子育てかの選択に悩む状況が多数でした。今は育休を利用し復帰した後も、時短勤務や在宅勤務などを経てフルタイムへ移行するなどの選択肢があり、自分の状況に合わせて働き方を選べるようになってきています。何かとママが妥協しなければ社会とつながれなかった時代とは変わって、ママのおもいと社会がうまくつながる状況も整いつつあるようです。

ママたち自身の変化も感じました。出産前に就業経験があり、何らかのスキルも持っている彼女たちは、子育てをしながらも「社会の役に立ちたい」「身につけたスキルを活かしたい、成長したい」という欲求を持っています。実際に、ITのスキルを活かしてWEB上に子育ての情報交換のサイトを立ち上げたり、美容のスキルを活かして自宅でネイリストの仕事を始めたり、趣味を生かして仲間とサークルをスタートしたりと、新しいつながりへ動き始めたママたちに出会うことができました。

【輪】社会への恩返し/同じ病気の子を持つ親同士の情報交換サイトを立ち上げ、参加者と交流し、勉強会も開催。(リアルなつながりも。)

【縁】趣味を活かして/手作り好きの仲間と「背守り」を作るサークルを立ち上げ、出産祝いに配る活動をスタート。

【働】子育て優先で柔軟に/美容のスキルを活かして子どものお昼寝タイムだけ自宅で無理なくネイリストの仕事。

子育てに軸を置きながら、緩やかに社会とつながるママたち

ママたちの「社会の役に立ちたい」「もっと成長したい」というおもいは、出産前と同じ職場や仕事に復帰することでだけでなく、自治体やNPOの活動に参加したり、自分の経験やスキルを活かして活動を起こしたりすることでも実現されていました。子育てにしっかり軸を置きながら、無理なく緩やかに社会とつながり始めている今どきのママたち。そんなママたちの多様な生き方が、今、増えてきているようです。

調査概要

「子育てに関する意識と実態」
◎2016年2~8月/ワークショップ形式/首都圏在住男女/約60人
◎2016年9月/インタビュー調査/神奈川県在住20~30代子どもがいる既婚女性/3人

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