くらしの現場レポート

誰にでも起こりうる「女性の軽失禁」
予防や改善のために、前向きにセルフケア

2015.02.05 | おとなの女性、高齢社会

【くらしの現場レポート】誰にでも起こりうる「女性の軽失禁」 予防や改善のために、前向きにセルフケア

軽失禁(軽い尿もれ)は、中高年だけでなく、妊娠・出産を機に20〜30代で起こることもあり、決して特別な問題ではありません。軽い尿もれを経験している40〜70代女性を対象に、家庭訪問による聞き取り調査を実施。当事者のインタビューからみえてきた生活の中の尿もれの実態と、それに向き合う「おもい」について報告します。

尿もれ症状のある人は40〜60代で約3割、70代では約半数

2013年の実態調査では、40〜60代女性で約3割、70代では半数弱の人に、尿もれの症状があることが明らかになりました。20代で6%、30代でも2割弱と、尿もれは「年齢にかかわらず起こりうる」と言えます。また、尿もれが起こるシーンは、「咳やくしゃみをしたとき」という腹圧性※1のものがどの年代も多く、「トイレに行きたいと思ったとき」など切迫性※2のものは年代が高くなると多くなっていました。
※1 腹圧性尿失禁…咳やくしゃみをしたときや急に立ち上がったときなど、お腹に力が入ったときに尿がもれる症状。
※2 切迫性尿失禁…急に尿がしたくなり、我慢できずにもれてしまう症状。

■女性の尿もれ有症率

女性の尿もれ有症率

20~79歳女性 775人(花王調べ)
※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

更年期世代とシニア世代、「いつもトイレが気になる」のは共通の悩み

世代によって異なる尿もれのタイプ。体に変調が現れる更年期世代と、加齢に伴い体の機能が低下するシニア世代、それぞれに状況や対処法に違いはあるものの、「いつもトイレが気になる」という悩みは共通していました。特にシニア世代では、外出するときには、必ず軽失禁パッドをつけ対処している、という方もいました。

(左)トイレはこまめに (右)外出時に軽失禁パッドの利用も

(左)トイレはこまめに
(右)外出時に軽失禁パッドの利用も

自分が受け入れたくないから、人にも話したくない話題

尿もれのことを、誰にも「話していない」方が多く、一人で悩んでいるという実情が浮き彫りになりました。
更年期世代では「恥ずかしい」「ショック」「この年で?」という思いが強く、シニア世代では「老い」を実感。
尿もれを、「介護」や「寝たきり」の入口と捉えている人も多く、自分が受け入れたくないから「人にも話せない」という思いへつながっているようです。また、人に知られたくないからこそ、ニオイが心配という声も多く聞かれました。

誰にも話せず、一人で悩む方が大半

誰にも話せず、一人で悩む方が大半

改善や予防のためのセルフケアは前向きに!

尿もれの原因については、更年期・シニア世代ともに「加齢によって下腹部の筋肉がゆるむこと」という共通認識がありました。
そのため、軽失禁パッドの使用など受け身の対策だけではなく、骨盤底筋体操やウォーキングで筋肉を鍛えたり、下腹部を温めたり、さまざまなセルフケアに前向きに取り組む様子がうかがえました。
今後は、軽失禁に対して、心のハードルを下げる商品や情報の提供がますます求められるものと考えます。

毎日のちょっとした空き時間でできる「骨盤底筋体操」は効果大。

毎日のちょっとした空き時間でできる「骨盤底筋体操」は効果大。

調査概要

「軽失禁 意識・実態調査」
◎2013年10〜11月、2014年2〜3月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住40〜70代女性/21人

「軽失禁 実態調査」
◎2013年5月/郵送調査/20〜70代女性/775人

\ 読者から寄せられた感想 /

20代で悩んでいるのは自分だけではないことがわかり、安心しました。
(25歳・女性)
 

つい最近、尿もれを経験して、何をどうすれば良いか悩んでいた。他にもたくさんの人が同じ思いだと知って、少し安心した。
(52歳・女性)
 

誰にも言えずに悩んでいたので、勇気をいただきました。病院への一歩が踏み出せずにいましたが、恥ずかしいことではないと自信を持ち、早々に決断します。
(55歳・女性)

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