達人コラム

 栄養科学博士 オーガスト・ハーゲスハイマーさん
エネルギーあふれる体づくりは食事から

2016.12.13 | 若者

【達人コラム】栄養科学博士 オーガスト・ハーゲスハイマーさん

20代ひとり暮らしの男性たちは、仕事などで忙しい毎日でも体型づくりを考え、彼らなりに工夫した食事を日々心がけているようです。今回はご自身の体験から食生活を見直し体現している、栄養科学博士であるオーガスト・ハーゲスハイマーさんにアドバイスをいただきました。

20代のうちに食事について考えることはとても重要

くらしの現場レポート:20代男性ひとり暮らしの食事の工夫 仕事のためにも体型づくりが大事!』で20代の男性が食事を真面目に考えている様子に感心しました。
私が20代の頃はバブル期で、「いい食事=グルメ」なんて勘違いして、好き放題で食べていました。食べて夜遊んでも、運動すればすぐに筋肉がついて体の回復も早く、朝はすっきりと目が覚めていましたが、30代になって同じ運動をしても疲れがたまるばかりで、結果が出なくなりました。

インプットが同じなのにアウトプットが違う、ということは、真ん中にある「自分の体」が変わったということです。歯は毎日磨いてキレイにしたり見た目も重視してきたのに、体内は一度もキレイにしようとしていない。失敗を繰り返し、40代になってようやく気づきました。それから体内を毎日キレイにする、つまり食事をかえることから始めようと思ったのです。私も20代で気づいていれば良かったと思います。20代のうちに意識して食事を摂ることは、とてもいいことです。

1日分の栄養を摂るには、朝昼晩3回の食事はマスト

人間の体は年齡に関係なく、毎日3,000億個の新しい細胞を作っています。ですから、体が必要なものをとにかくしっかり摂ることが大事です。
まずは野菜。そして必須という言葉がついてる「必須アミノ酸」と「必須脂肪酸」、つまりたんぱく質と油ですが、髪の毛・皮膚・血液・ホルモン・骨、これら全てはアミノ酸がなければ作られません。

また、人間の体を作っているすべての細胞には細胞膜があり、細胞膜には脂肪酸が必要です。レポートで「朝食を食べなかったり、総摂取カロリーが不足している」とありましたが、1日に必要な栄養を摂るためには、1日3食でも足りないくらいです。

また、人間の体は食後1時間から3時間の間に栄養を吸収します。その間に吸収できるたんぱく質の量は、一般人でだいたい20~30gと言われています。1日に必要なたんぱく質のグラム数は、「体重(kg)×1.5」と考えるとよいですが、1日に必要な量を摂取するには、最低でも3回食事をしなければ摂れません。筋肉をつけたいという若者なら、朝からしっかり摂ってほしいです。

では、たんぱく質の吸収率が高くて、みなさんが簡単に手に入れられる食材は何だと思いますか?それは卵なんです。ゆで卵なら多めに作っておいて、朝から食べたり、おやつとして職場に持っていくこともできますね。また仕事で忙しくても手軽にとれるおやつはナッツです。ナッツには必須アミノ酸や必須脂肪酸が含まれています。

オーガスト・ハーゲスハイマーさん

消化負担の少ない夕食で、朝の目覚めを良くして朝食を摂ろう

朝起きられない、眠いと言っているのは、若い人だけでなく中学生でも言っていますよね。起きられないから、朝食も摂らない。ならば、朝の目覚めを良くするために夕食をかえることが、朝食を食べることにつながると思います。仕事で遅くなる人は、消化負担が軽くなるものを選ぶようにしましょう。消化負担が大きいと、夜寝ている間に作られるエネルギーが消化に奪われてしまいます。エネルギーが多く蓄えられれば、パッと目覚めが良く、朝から「今日も頑張ろう」という気持ちになれます。

オーガスト・ハーゲスハイマーさん

エネルギッシュな毎日は食べる、動く、休む3つの循環から

人間の体は毎日やっていることに一番反応します。現場レポートに、ある程度筋肉がついた動ける体でいたいと、わずかな時間でも毎日筋トレを欠かさない若者の事例がありましたが、とてもよいことです。毎日の食事ももちろん大切です。体は栄養が足りていないことがストレスになるのです。食べて、動いて、休む。この三つは、どんな人にも重要なことだと思います。食生活を見直すことで、よりエネルギーを作れる体になり、体を使うようになります。すると肉体的に疲れるので、いい睡眠がとれるようになり、深い睡眠が得られます。だから食べて動いて休む。その順番で生活をかえることが理想ですね。

食は私にとって命だと思っています。人間は、食材に含まれているすべての栄養を利用してきました。いい食材からいい細胞、いい体を作り、若者にエネルギーあふれる毎日を生きてほしいです。

Profile

栄養科学博士/株式会社アビオス代表 オーガスト・ハーゲスハイマーさん

栄養科学博士/株式会社アビオス代表
オーガスト・ハーゲスハイマーさん

1962年福島県生まれ。母は日本人。サンディエゴ州立大学で医学を学ぶ。ニュージーランド在住。アンチエイジング・スペシャリストとして、テレビやセミナー、講演などで活躍。また、一人一人の食事の内容を見直し、その人にあった食事のプログラムで美しく健康な体へと導く、パーソナル・ダイエット・カウンセリングを行い、高い支持を集めている。主な著書は「老けない人はやめている」「オーガスト流30日で体が10歳若返る食事」など。

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