達人コラム

家計再生コンサルタント 横山光昭さん
お金を上手に活かせば、家計も人生も豊かに

2015.07.29 | 生活スタイル

【達人コラム】家計再生コンサルタント 横山光昭さん

消費税増税で家計の負担感は増し、やりくりに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。今回は、これまで8,000人以上のお金の悩みに向き合い、アドバイスを行ってきた、ファイナンシャルプランナーで家計再生コンサルタントの横山光昭さんにお話をうかがいました。

上手に使ってこそお金。つらいだけの節約は続かない

僕のところには、「お金がなかなか貯まらない」「家計がうまく回らない」という人がたくさん相談にみえます。その多くは、家計を任されている30〜40代の女性です。増税後は「貯蓄ができなくなった」という声が多く聞かれるようになりました。これまでは住居費や保険料など、毎月決まった金額の出費がある「固定費」を調整すれば、家計の見直しはなんとかなっていました。最近では、さらに食費や日用品の購入費などの「流動費」の調整にも意識が向いていて、『くらしの現場レポート:消費税8%から1年後の購買行動 「メリハリ家計」継続で、堅実に前進』にもあるように、皆さん、底値などもよく研究されています。
けれども、つらい節約は嫌だという声もよく聞きます。僕だってつらい節約はできません。「上手に使ってこそお金」というのが僕の持論。お金を楽しく使いながら、上手に貯めることを僕は提案しています。

お金の使い方を振り返り、「枠」を決める

お金を貯めるためには、使い方を振り返ってみることが大切です。お金の使い方は、大きく「消費」「浪費」「投資」の3つに分けられます。使う段階では区別が難しいので、まずは「消費」としておいて、後で振り分けます。振り返ったときにムダだと感じたらそれは「浪費」。趣味や書籍など自分を高めるためのお金は「投資」。高くても必要なもの、投資するに値するものもあるので、たまには無駄遣いをしたっていいと思います。振り返ることで自分が欲しいものと必要なものの違いがわかるようになり、浪費が減って貯蓄につながっていきます。
とはいえ、「浪費」や「投資」ばかりでは貯まらないので、「枠」を決めます。目安としては、消費70%、浪費5%、投資25%で、枠内に収まれば許容範囲とし、バランスを保つことが大事です。

また、食費や日用品などの管理は、お給料日までの1カ月ではなく、1週間単位で予算を決めて、その中でやりくりするのが効果的。『くらしの現場レポート』でも1週間の献立を考えて買い物をしている方がいましたが、賢明なやり方だと感心しました。

横山光昭さん

家計簿でお金の流れを把握し価値を見極める

家計簿をちゃんとつけているのに、お金が貯まらないという人は少なからずいます。それは10円、20円と目先の数字だけにとらわれているからです。家計簿は何にどのくらい使ったかという、お金の流れを把握するために活用したほうがいい。「雨が降ったのでタクシーに乗った」とか「友だちと会うために服を買った」など、そのときの状況を書き添えておくと、自分なりのお金の使い方の基準を振り返ることができるようになり、そのお金の意味や価値がわかってきます。
家計簿は完璧にやりすぎないことが続けるコツ。90日続けてみれば、だいたいの流れが見えてきます。それがわかれば無理にずっと続けなくてもよいと僕は思っています。

我慢の延長に幸せはない。楽しむことも大切

お金と生活は密接にリンクしているので、お金の使い方を見直すことは生活全般の見直しにもつながります。お金を上手に使うと、暮らしが生き生きしてきます。そうした変化を実感できると継続的な賢いやりくりにつながります。

僕は「我慢の延長に幸せはない」と思っています。お金が貯まる人は、あまりストレスをためません。楽しみにも有効にお金を使い、極端な我慢をしていないからです。漠然とした将来の不安のためだけの節約や貯蓄ではなく、家族でおいしいものを食べたり、旅行に行ったりすることにも少し回す。ささやかでも楽しみがあったほうが、モチベーションが上がります。使うにしても貯めるにしても、自分を向上させ、家族もハッピーになれるような、上手なお金の活かし方をしましょう。

Profile

家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナー 横山光昭(よこやまみつあき)さん

家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナー
横山光昭(よこやまみつあき)さん

株式会社マイエフピー代表取締役社長。家計の借金・ローンを中心に確実な解決や再生を目指す。独自の貯金プログラムを活かし、個々に合わせたアドバイスでリバウンドのない再生と飛躍を実現する。ビジネス雑誌、主婦向け雑誌、マネー本やメディア出演、講演も多数。6人の子供の父親であり、子供への金銭教育、家族にやさしい家計管理を大切にしている。著書は『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズほか多数。

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