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回答者/

河野産婦人科クリニック院長
河野美代子先生
プロフィール

 
Q  

 現在、高校3年生です。小学生の頃から性器の異常について悩んでいます。
 私は「子宮脱」という病気にかかっていると思うんです。医療系の本を読み、この病気の症状が、自分の性器にぴったりあてはまると思うんです。子宮から何か、だらりとした皮膚のようなものが下がっていて、長さは1cmもないです。この症状が12歳の頃からありますが、月経は毎月来るし、痛みも不快感もまったくありません。本を見ると、子宮脱は、数回出産の経験がある中年の人に多いようです。私は12歳からずっとこの症状です。こんなことありえるのでしょうか…。
 親に打ち明けなければと、いつもいつも思うのですが、病院に行くのが、親を困らせるのが怖いです。それよりなにより、性器の手術が怖くてたまりません。私は、子どもが産めないからだなのではないかと思っています。
 長く交際している人がいるのですが、セックスをしてもいいのか、できるものなのかがわかりません。これから自分がどういった行動をすればいいのかわかりません。どうかアドバイスをください。(あずさ)

A  

 あなたは、自分で一生懸命に調べて、そして、「子宮脱」だと思っているのですね。でも、私はそうだとは思いませんよ。お産をしたことのない人に、子宮脱はありません。まして12歳では考えられないことです。

 あなたは、子宮から何かがぶら下がっている、といっていますが、子宮は腟の奥にあって、見えないものです。子宮からではなくて、性器の外側から下がっているのではありませんか? そして、それは1cmもないということですね。あなたは「小陰唇」のことを言っているのだと思います。
 12歳というと、ちょうど性器が発育して、小陰唇も発育してくる時です。ちゃんと発育した人は、小陰唇が、性器から大きくはみ出すようになり、ホルモンの影響で色も黒ずんできます。それがあたりまえなのです。

 日本の教育では、誰もちゃんと外性器(外側の性器のこと)を教えません。子宮や卵巣は教えるのにね。だから、とても多くの女性が、正しい情報を知らないままに、自分だけが異常だと思って悩みます。たくさんの女性が、自分の性器は異常だから治してほしいと言って、私のクリニックにも来ます。その人たちのすべてが、小陰唇の当たり前の発育を、病気だと思ってしまっている人たちなのです。

 小陰唇は、尿道や腟の入り口を守ってくれる大切なところです。もし、この説明で納得できないのなら、一度産婦人科を受診してみてください。あなたのような相談は珍しくありませんので、きっとドクターもきちんと対応してくれると思いますよ。

 
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