「骨粗しょう症」の「粗」は「あらい」、「しょう」は「鬆」という漢字で「す」とも読みます。「す」は、すき間や穴のことで、骨が粗くスカスカになったのが骨粗しょう症です。つまり、骨の密度が低下して、「す」が入って弱くなり、骨折を起こすリスクが高くなった状態です。
骨は肌と同じようにつねに新陳代謝を行っており、古い骨をこわして新しい骨につくり変えています。年をとるにつれて、骨をつくる量よりもこわす量が多くなるので、骨量は20~30代頃をピークに徐々に減っていきます。これは生理的な現象ですが、問題はその減り具合。カルシウムの摂取量が足りなかったり、骨をつくるのに必要なホルモンが不足したりすると、骨量が大きく減少して、骨粗しょう症を引き起こします。
骨粗しょう症は女性に多い病気のひとつ。女性はもともと男性よりも骨が細く、筋肉も少ないのが一因です。また、妊娠・出産によって大量のカルシウムを使うことも、骨量の減少を招きやすくなります。さらに、閉経後は、骨の形成に関わる女性ホルモンが激減するため、骨量も急激に減ってしまいます。だからこそ、女性は若いうちから、つねにカルシウム不足にならないように注意して、骨量を多くしておくことが必要なのです。
骨がスカスカになってきても、すぐには症状があらわれません。更年期を過ぎると、背中や腰の痛みが目立つようになり、背中や腰が曲がってきて、身長が縮んできます。さらに重症になると、痛みのために寝込むようになったり、ちょっと転んだだけで骨折したりするようになります。 ちなみに、寝たきりになる原因は、脳卒中、老衰に次いで、骨粗しょう症は第3位。骨粗しょう症は見えないところで静かに進行していくので、症状が出てから対処しても遅いのです。若いうちから骨量を増やしておかないと、老後は寝たきりということにもなりかねません。
骨量の検査は、超音波でかかとの骨の量を調べたり、エックス線で前腕や腰などの骨量を測ったりするのが主流です。骨量の多い20~44歳の平均骨量と比較して、20%以内の減少なら「正常」、20~30%の減少は「骨量減少」、30%以上減少していると「骨粗しょう症」と診断されます。
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