痔は女性より男性のほうがずっと多いように思われがちですが、実際は違います。厚生労働省の調査では、痔で病院を受診した人のうち、45%が女性とか。イメージと違って、男女の差はほとんどありません。 むしろ、女性は男性よりも痔になる危険が高いといえます。女性に多い便秘や冷え性、また妊娠・出産は、痔を引き起こす大きな原因になるからです。いまは大丈夫でも、痔はあなたにとってけっして無縁の病気ではないのです。
痔にはいろいろなタイプがありますが、代表的なのが次の3つ。男女ともいちばん多いのは通称「いぼ痔」と呼ばれる痔核で、半数以上がこのタイプです。次に多いのは、女性が裂肛(切れ痔)、男性が痔ろう(あな痔)という順番になります。
直腸や肛門には静脈が多く集まっているところがあり、ここがうっ血していぼ状になるもの。歯状線と呼ばれるラインより内側にできる内痔核と、肛門側にできる外痔核があります。初期には排便時などにいぼ部分が外に出ても、自然に中に戻りますが、進行すると押し込もうとしても戻らなくなります。
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[主な症状] ○内痔核 ・ふつう痛みはない ・痔核が大きくなると多量に出血することも ・進行すると痔核が肛門から脱出する(脱肛)
○外痔核 ・激しく痛む場合もある ・出血は少ない
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肛門の皮膚が裂けることで起きるもの。排便時に痛み、進行すると耐えがたい激痛に襲われることも。そのため、排便を我慢して便秘がひどくなり、さらに痔の症状が悪化するという悪循環を繰り返すケースも多いです。
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[主な症状] ・排便時に痛みがある ・排便後に出血がある ・排便後にジーンとした痛みがしばらく続く ・温水洗浄便座のお湯がしみる
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肛門にある小さなくぼみに便が入り込み、炎症になり化膿することで起こります。膿(うみ)が管になってたまり、肛門周囲が赤くはれて、痛みも強いです。他の痔と違って、発熱をともなうのが特徴。
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[主な症状] ・肛門の周辺がはれる ・激しい痛みがある ・発熱する
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痔を起こすいちばんの原因は、便秘や下痢などの排便異常です。とくに便秘の場合、排便時のいきみ、硬い便や太い便の通過などによって、肛門に大きな負担がかかるため、痔になる危険が高まります。一方、下痢の場合は、便が速いスピードで通過することによって、肛門にダメージを与えます。また、下痢になると、肛門の近くにあるくぼみに便が入り込みやすいので、痔ろうの原因になります。 その他、妊娠や出産も大きな原因のひとつです。妊娠すると肛門周辺がうっ血しやすくなるため、痔核を起こすケースが多くなります。妊娠中は便秘を起こしやすいのも、痔を招く原因です。出産時のいきみも、肛門周辺に大きな負担をかけます。実際、妊娠・出産を機に痔になるケースが多いので、この時期はとくに気をつけることが大切です。 また、出産に続く授乳の時期も、母乳として大量に水分が消費されるため、便が硬くなり、痔の原因となります。授乳中は、たくさんの水分を摂ることが必要です。
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