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ロリエ

婦人科へ行こう!(2)診察編

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用語解説 参考文献

監修/

河野産婦人科クリニック院長
河野美代子先生
プロフィール

 
01
Report 20代H子編

■この年代の傾向

20代になると、妊娠や検診をきっかけに婦人科デビューする人が増えてきます。からだのトラブルでは、月経不順や月経痛など、月経に関する悩みが多いようです。

月経不順が心配だけど…ドキドキの初診者


<H子>
24歳。独身。出産経験、婦人科受診経験なし。月経周期が不安定で2カ月こないことも。基礎体温表をつけはじめたものの、グラフがガタガタでちゃんと測れているのか不安…。母親が子宮筋腫の手術をしたこともあり、遺伝が気になる。

■体験レポート

(1)受付・問診票記入

受付で予約の時間と名前を伝えます。保険証を提出したら、カルテ作成用の質問用紙を渡されました。待合室のすみに仕切りのあるコーナーがあったので、そこでゆっくり落ち着いて質問用紙に記入します。基礎体温表を持って行ったおかげで、月経日や月経の期間もスムーズに書けました。気になっていた子宮筋腫の遺伝のことも書き、受付に提出。

※一般的な問診票の質問項目は、来院理由、初経の年齢、一番最近の月経日、月経の期間、妊娠経験の有無、大きな病気をしたことがあるか、薬や注射でアレルギー症状が出たことがあるかなど。他にも自分のからだについて知っておいてもらいたいことがあったら、記入しておくといいでしょう。

(2)体重・血圧測定

診察の順番を待っている間に、体重と血圧を測りました。月経不順は急激な体重減少が原因のこともあるので、問診前に確認しておくそう。また、ピルの処方を希望する場合は血圧チェックも重要。血圧が高いとピルは処方できないそうです。

(3)問診

カルテを見ながら先生の質問に答えていきます。

先生:「月経が不順なのね。どれくらい不順なの?」
H子:「仕事が忙しかったり、ストレスがたまると2カ月くらいこないときがあるんです」
先生:「ふだんの周期は?」
H子:「早くても35日で、おそいと55日ぐらいです」 
先生:「月経の期間と量は?」
H子:「5日か6日です。量は2、3日目は多いですが、特別多いわけではないと思います」
先生:「月経痛はひどい?」
H子:「1、2日目はけっこうつらいので、市販の薬を飲んでいます。あと、月経前になると口のまわりにニキビができるんです…」
先生:「口のまわりにできるニキビは、卵巣がきちんと働いていないことも考えられます。基礎体温は測っていますか?」
H子:「はい。持ってきました。まだ慣れていなくて、グラフもガタガタだし、ちゃんと測れているのか…、測り忘れる日もあるんです」
先生:「測り方も測り忘れも、そんなに気にしなくていいのよ。ほら、ちゃんとグラフが2相になっているし、排卵もきちんとしているから大丈夫。念のため、子宮と卵巣を診てみましょう」

※質問用紙の内容以外に、食欲、排便の習慣、虫垂炎(盲腸などの手術歴)、セックス経験の有無、避妊の方法などを聞かれることもあります。正直に答えましょう。また、つきそいの人が傍にいると、本人が答えにくいこともあるようです。ちょっとしたことでもウソの申告があると、それが大きな誤診の元になることもあるので、本人がきちんと話せる場合は、つきそいの人は診察が終わって最後に話を聞くときまで、診察室には入らないほうがいいでしょう。

(4)腹式超音波検査

診察台に横になり、お腹に懐中電灯のような器具をあてられます。壁のモニターにはモノクロのもやもやした画像が…。

先生:「ほらこれがあなたの子宮よ。その両脇に卵巣があるでしょ」
H子:「えっ、これで見えるんですか? 言われてみると白いところが子宮のような…」
先生:「筋腫も内膜症もないし、きわめて普通の子宮ですね」
H子:「ほっ、よかった」
先生:「でも、この検査だけではわからない病気もあるので、次は内診をしましょうね」

※腹式超音波検査では、お腹の上から子宮と卵巣を見ます。モニターには、子宮と卵巣の様子や、妊娠していれば赤ちゃんもうつります。





(5)内診

看護師:「靴をぬいでスリッパにはきかえて、下着をとってくださいね。スカートはそのままでいいですよ」

内診台は先生がボタンを押すと、自動で台が後ろに倒れ、からだが横になった状態でストップ。足を上げてひっくり返っているような体勢になります。カーテンをひくかひかないかは自分で判断していいそうです。

先生:「からだに力が入らないように、お腹で大きく息を吸ってから吐くとリラックスできますよ。最初にお腹の上から子宮を指で触って、子宮の位置やかたさ、筋腫があるかを調べます。卵巣の大きさも確認します。痛いところがあったら遠慮なく言ってくださいね」
H子:「だ、だいじょうぶです」 
先生:「子宮後屈のようね。これで月経痛がひどくなることもあります。次は腟鏡で腟の状態を見ますよ。びらんや腫れているところもないですね。はい、これで診察は終わりですよ」
H子:「…なあんだ、思ったよりあっという間。内診も、おっ?おっ?って感じはあったけど、痛みもほとんどなくてよかった…」

※腟鏡のサイズは、SSSからSS、S、M、Lまであり、セックス経験、出産経験の有無や体格によって使い分けます。



(6)診察結果

先生:「特に異常はないですよ。子宮筋腫の遺伝を心配しているようだけど、遺伝性がある病気ではないので大丈夫ですよ。でも、30代になると増えてくる病気ですし、これからも年に1回定期検診しておくと安心ですね」
H子:「はい、そうします。異常ないってわかって安心しました! ありがとうございました」

(7)会計

私の場合は「卵巣機能不全」の症状があったので保険がきいて、初診料と合わせて2,500円くらいでした。年齢や症状によっては、採血や尿検査、子宮がん検診、腟式超音波検査などが追加されます。その他、診察の方法や順序、保険がきくかどうかも、病院や症状によって異なるそうです。

■先生からのアドバイス

~20代のみなさんへ~
まだ早いと思わずに、年1回は検診を受けてほしいと思います。初診でも恥ずかしがらずに、自分のからだのことを正確に伝えてほしいですね。どこが、どんなときに、どのように痛いのか、思いあたる原因はあるかなど、はっきり答えてもらえると、その後の診察もスムーズです。答えにくいこともあるかもしれませんが、正しい診断をするために、正直に話してほしいと思います。
また、基礎体温表をつけているなら、ぜひ持ってきてください。つけていなくても、最近の月経開始日、周期、期間のメモがあると、問診がスムーズに進みます。意外に多いのが、月経周期の数え方を知らない人。「月に2回月経がある」などと証言する人がいますが、月経周期できちんと答えられることが大切です。

010203  |

 
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