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ロリエ

女性の病気シリーズ(1)
子宮の病気

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用語解説 参考文献

監修/

河野産婦人科クリニック院長
河野美代子先生
プロフィール

 
03
主な子宮の病気

子宮内膜症

◆特徴と原因

 子宮内膜とは、本来、子宮のいちばん内側の膜のこと。子宮内膜は女性ホルモンの作用で、周期的に増殖と剥離を繰り返し、月経を起こします。
 ところが、この子宮内膜が子宮の内腔ではないところに発生して、増殖をすることがあります。これが子宮内膜症です。原因はまだはっきりわかっていません。
 子宮内腔以外のところにできた子宮内膜も、本来のものと同じように周期的に増殖と剥離を繰り返します。そのため、強い月経痛を起こしたり、周囲の臓器や組織と癒着して、いろいろな症状を引き起こしてしまうのです。
 子宮内膜症は年々増加しており、20代の人にもよく見られる病気です。不妊の原因になることもありますので、早めに治療することが重要です。

◆種類

 子宮内膜症は起こる場所によって、大きく2つに分けられます。

1.外性子宮内膜症(子宮内膜症)

 子宮筋層以外の場所に起こるケース。卵巣、卵管、子宮の外側をおおっている漿膜、子宮と直腸の間(ダグラス窩)などに発生します。
 現在は、子宮内膜症というと、このタイプだけを指す場合もあります。

2.内性子宮内膜症(子宮腺筋症)

 子宮筋層に起こるケース。外性子宮内膜症とは病気の性質が違うことから、このタイプは「子宮腺筋症」と呼んで区別する場合もあります。

◆症状

 起こる場所などによって症状の出方は違いますが、もっとも多いのは強い月経痛です。とくに月経痛がだんだんひどく長くなっている場合は、子宮内膜症が疑われます。
 そのほか、内性子宮内膜症(子宮腺筋症)の場合は過多月経や不正出血などが多く見られます。外性子宮内膜症(子宮内膜症)の場合は、骨盤内に子宮内膜症が発生すると腰痛や性交痛が起きたり、直腸や膀胱の近くに発生すると排便痛や排尿痛、便秘や下痢などの症状があらわれることもあります。

◆治療

 症状が比較的軽い場合、また妊娠を希望しない場合は、とくに治療はしないで、定期的に診察を受けて経過を見ることもあります。
 病状が進んで、症状が強くなった場合は、薬物療法や手術療法が行われます。子宮内膜症は、原因が解明されていないため、確実に完治するという治療法がまだ確立されていません。治療は一般的に時間がかかりますので、どんな治療法があるのか知ったうえで、医師と検討しながら根気よく取り組むことが大切です。

1.薬物療法

 いくつかの方法がありますが、スプレキュアやナサニールという点鼻薬、リュープリンという注射、ダナゾールという内服薬によって、閉経と同じ状態を作る「疑閉経療法」、ピルによって妊娠と同じ状態を作る「疑妊娠療法」が主流です。低用量ピルが、子宮内膜症の症状改善と進行抑制に効果が認められています。子宮内膜症による月経困難症の保険治療薬として認可されているものもあります。
 どちらも排卵や月経を止めることで、内膜症の進行をストップさせますが、からだが更年期と同じような状態になるなど、さまざまな副作用があらわれます。そのため、これらのホルモン剤は長期にわたって使用することができません。
 また、これらの治療法では一時的に進行を抑えて、症状を軽くすることはできますが、完全に治すことはできません

2.手術療法

 病状や妊娠の可能性などに合わせて、いろいろな手術法があります。子宮内膜症の病変部分だけを切除する「保存手術」、子宮を摘出するものの卵巣は少なくともひとつ残す「準根治手術」、子宮と卵巣2つともに摘出する「根治手術」があります。今では腹腔鏡手術が一般的になってます。

010203  |

 
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