年齢を問わず、女性に多いトラブルが便秘です。「快食・快眠・快便」といわれるように、便通は健康のバロメーター。健康な状態を日ごろから知っておき、お通じがあったかどうかだけでなく、便の状態をよく観察するように心がけましょう。
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理想的な排便の目安は、1日に1回決まった時間に、小さめのバナナ1~2本分ぐらい(約150グラム)の便が気持ちよく出るかどうかです。色は黄色から褐色、硬さは練り歯磨きよりもやや硬めが、一般的に健康な便といわれています。 必ずしも毎日でなくても、2~3日に1度でも定期的に健康的な排便があれば、便秘とはいいません。 逆に、毎日排便があっても、少ししか出なかったり、コロコロした硬い便が出るようであれば、これはれっきとした便秘。つまり、排便に時間がかかって便の出きらない感じ(残便感)がしたり、お腹が張って(膨満感)ガスがたまり、オナラが出やすくなって、すっきりと排便できない状態のことを「便秘」といいます。
とはいえ、便秘に悩んでいても、わざわざ病院に行くほどでもないと考えている人がほとんどでしょう。けれども便秘になると、肌はあれるし、お腹も不快です。 また、排便がない状態があまりに長い場合や、これまで便秘をしなかった人が、急に便秘になった場合は、要注意です。便秘で大腸の中に便がたまっている時間が長くなると、大腸の病気にかかる確率が高くなったり、痔になったりする危険性も高まるからです。 さらに、腸や腸の周囲の内臓のトラブルが原因で、便秘をひき起こしている可能性もあります。急な便秘で、腹痛や吐き気、発熱などを伴っている場合は、腸捻転(ちょうねんてん)、腸閉塞、腸管癒着、腹膜炎などの病気が考えられます。たかが便秘とあなどらず、こうした症状をともなうようなら、早めに病院へ行きましょう。
女性の半数以上が便秘に悩まされているといわれ、とくに月経の前や妊娠初期に、便秘になりやすい傾向があります。これは、妊娠初期や排卵後に、盛んに分泌される黄体ホルモン(プロジェステロン)が原因。 黄体ホルモンが、からだに水分や塩分をためこむように指示を出すと、大腸の腸壁から便の水分が吸収されるため、便が硬くなって出にくくなるのです。 さらに、黄体ホルモンは、妊娠したときに、流産しないように子宮筋の収縮を抑制するはたらきもあるため、それが腸を動かす筋肉にも影響を及ぼすと、腸の動きが鈍って、いっそう便が出にくい状態になってしまいます。 このように、もともと女性は、女性特有のホルモンや子宮のはたらきのために、便秘になりやすいというわけです。 ただし、ひどい月経痛で便秘をともなっている場合は、子宮内膜症をひき起こしていることもあるので、婦人科に相談を。また、子宮筋腫や卵巣嚢腫が腸を圧迫して便秘を起こしている場合もあります。いつもと状態が違うようなら、一度病院で相談してみましょう。 また、男性に比べて筋肉が弱いことも、女性に便秘が多い原因のひとつといわれています。腹筋が弱いために、大腸が便を送り出す力が弱いのです。そのうえ、人目を気にして、便意をもよおしてもがまんしてタイミングを失ってしまう、運動不足やダイエットなどで腸の働きが鈍るなど、生活習慣も便秘の原因になります。
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