ストレス(stress)は、もともと「刺激」という意味。ストレスを感じるというと、マイナスのイメージがありますが、適度な刺激は生活にメリハリをつけ、健康的な毎日を送るための“元気のもと”になります。ところが、ストレスが限度を越えて負担になると、からだや心にいろいろな影響をおよぼすようになるのです。
|
いわゆる「ストレス」には、暑さ、寒さ、湿度など、気候による物理的な刺激や、騒音や満員電車などのイライラ、人間関係、転職や引越しによる環境の変化などの心理的なものと、疲労や睡眠不足、不規則な食事といった身体的なものがあります。 ストレスの原因となる刺激のことを「ストレッサー」といいますが、こうした刺激を受けると、受けたショックをやわらげようとして体内に変化が起こり、からだがさまざまな反応を示します。これが「ストレス状態」です。 肩こりや腰痛、肌あれ、頭痛など、病気というほどではないけれど、なんとなく体調がすぐれない……。そんなからだの不調は、ストレスが原因であることが多いものです。
ストレスと人間の関係は、よくゴムボールにたとえられます。 弾力性のあるゴムのボールを指で押すとへこみますが、指を離せばすぐ元に戻ります。このように人間のからだには、刺激を受けると元の安定した状態に戻ろうとする力があります。刺激に対して、からだの制御装置である自律神経がはたらき、ホルモンの分泌を促したりしてストレスからからだを守ろうとするのです。 しかし、刺激があまりに強かったり、長い期間続いたりすると、自律神経の制御機能がくたびれて、うまくはたらかなくなってきます。からだが刺激をはね返せなくなり、ゴムボールが指で押されてへこんだまま、元の形に戻れなくなった状態が、「自律神経失調」です。 神経とホルモンは、からだ中の機能に関係していますから、影響はいろいろなところに現われてきます。自律神経失調の症状は人によってさまざまですが、その人がもともと弱いところに出やすいようです。
ゴムボールを指で押したとき、空気がパンパンに詰まっていれば、ちょっと押したぐらいではへこみません。また、ゴムに弾力性があれば、へこんでもすぐに元通りのボールに戻ります。ところが空気が抜けたボールは、指で押すとへこんだ状態のまま、元に戻らなくなってしまいます。 ストレスに弱い人には、一般に次のような性格上の傾向があるようです。
●まじめで几帳面、責任感が強い
●内気でおとなしい
●がんこで凝り性
●心配性で取越し苦労が多い
●完璧主義
●負けず嫌い
●神経質
私たちは、さまざまなストレスに取り囲まれて生活しています。リラックスした気持ちで刺激を受け流したり、刺激をバネに前進しようとする、強さや柔軟性をもつようにすれば、ストレスをはね返すことができます。
|