月経について

快適ライフ

ブルーデーを快適に

バイバイ・ブルーのポイント

女性の月経期間は、28日周期で6日間、12歳で初経を迎えて50歳で閉経するとして計算すると、なんと、のべ8年間にもなります。
こんな長い時間を、ブルーな気分で過ごすなんて、とっても損だと思いませんか?
ブルーデーを快適に過ごすためのポイントをまとめてみました。


1 清潔が基本

ナプキンは、こまめに替えましょう。経血量が少なくなってきても、かぶれやにおいのもとになるので、同じナプキンは長時間使わないこと。
また、シャワーや入浴で、からだを清潔に。気分もさっぱりします。かぶれなどが気になる人は、シャワートイレで、トイレのたびに外陰部を洗うのもおすすめです。


2 無理は禁物

月経前や月経中は、からだの変化を意識しやすいときです。女性ホルモンのはたらきで、だるくなったり、眠くなったり、イライラしたりといったさまざまな症状があらわれますので、この期間は、からだをいたわるときだとわりきって。
睡眠不足や過労には、くれぐれもご用心。ときには、自分を甘やかしてあげることも大切です。


3 何よりリラックス

月経は、健康な成人女性なら、誰にでもあるもの。特別なことではありませんから、あまり神経質にならないで、ゆったりした気分で過ごしたいですね。 
月経に対する不安や緊張が、月経痛などをひどくするときもあります。毎回、つらい症状がある人は、悩んでいないで一度婦人科に相談してみましょう。


4 自分なりの気分転換を

軽い月経痛などは、何かに集中していたら忘れていた……ということは、よくあります。趣味や好きなことを、自分なりに用意しておくといいですね。


5 生理用品は上手に使い分けて

経血の量や生活シーンに合わせて、ナプキンを使い分けると、快適に過ごすことができます。また、生理時の使用に適したサニタリーショーツもいろいろなタイプがあります。ナプキンと同様、使い分けると便利です。生理用品の性能はどんどん向上しています。新しい商品も積極的に試してみて、自分に合ったものを選んでください。


6 鎮痛剤も上手に利用

ひどい月経痛に、がまんは禁物です。月に1度、数日の使用なら、副作用の心配などありませんので、鎮痛剤を上手に利用しましょう。痛みがピークに達すると効きにくくなるので、早めに服用するのがコツです。痛みの時期(月経1日めなど)がわかっている人は、痛む前に服用しておくとラクに過ごせます。
鎮痛剤を3日以上使う人は、内膜症などの病気がかくれていることがあるので、病気がないか、一度、婦人科でチェックを。LEP剤と呼ばれるホルモン剤治療などで、痛みだけでなく、病気そのものを治療することもできます。


7 ホルモン剤(LEP剤)を使う

量が多い、月経痛がひどい人にはエストロゲンとプロゲステロンを組み合わせたLEP剤というホルモン剤が有効です。産婦人科で相談してみてください。


8 漢方薬で体質改善

気長に体質改善をするという意味では、漢方薬もおすすめです。「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などがよく使われますが、体質に合ったものを選ぶことが大切なので、漢方薬局、婦人科で相談を。


9 “冷え”は大敵 

冷えると血行が悪くなり、骨盤内にうっ血が起りやすくなります。これが、腹痛や腰痛の原因に。寒い季節などは、保温効果のある下着や使い捨てカイロなどを、上手に利用しましょう。
夏の冷房にも注意が必要です。ひざかけなどを利用して、おなかや腰が冷えすぎないように気をつけましょう。夏でも、湯船につかってからだ全体を温めることは、とても効果的です。


10 軽い運動が効果的

適度にからだを動かすと、血行がよくなり、骨盤内のうっ血を改善することができます。月経痛に効果のある体操がおすすめですが、ウォーキングやストレッチなどは、気分もリフレッシュしてくれます。
あわせて、マッサージやツボの刺激なども試してみては?


11 食事にも気をつけて

月経痛がある場合は、生野菜などからだを冷やす食べ物や、カフェインの摂取を控えめに。また、からだを温める炭水化物や脂質、たんぱく質は、不足しないように気をつけてください。
ふだんからバランスのよい食事を心がけ、不足しがちな鉄分、カルシウム、マグネシウムを意識してとることも大切です。


12 気になるときは婦人科へ

鎮痛剤を飲んでも治まらないような激しい月経痛、出血の異常など、気になる症状があるときは、早めに婦人科を受診しましょう。どんな病気も、早期発見が第一です。
不安や悩みを抱えていると、ますますブルーな気分に。婦人科と上手におつきあいすることも、バイバイ・ブルーのポイントなのです。


コラム
もれが心配な夜、頼りになる
ショーツタイプナプキン

出血量が多く、睡眠中のもれが心配な人、外出先で長時間ナプキンを取り換えられないといった人には、ナプキンとショーツが一体化したショーツタイプナプキンがおすすめです。吸収体がウエストゾーンまでカバーしており、すきまなくボディにフィットする構造で、もれを防ぎます。下着のようにさっとはくだけで、生理用ショーツやガードルを重ねて使う必要はありません。通気性や肌ざわりもよく、締め付け感のない快適なはき心地で、ふつうの下着と同じように動くことができます。

快適に過ごすアイデア 

ブルーデーを快適に過ごすための工夫やアイデアについて寄せられたご意見をまとめてご紹介しましょう。


上手に気分転換派

●明るい色(オレンジや赤)の服を着たりして、憂うつにならないようにする。(茨城県水戸市 トモちゃん) 

●天気のいい日は、早起きしてふとんを干します。朝の気持ちいい空気を吸ったあとの、あつ~いお風呂は、もう最高! とにかく、明るく気持ちよくすごすことです。(広島県福山市 くりっぷ) 

●ハーブティーを飲んだり、音楽を聴いたり。(奈良県磯城郡 さくら)

●思いっきり家事をサボって本を読んだりして、徹底的にやりたいことをやる。(岩手県盛岡市 伊藤利沙)

●花を買ってきて飾るなどしています。(千葉県市川市 宮本広美)


とにかくリラックス派

●夫には、いつもより家事を手伝ってもらいます。そして、のんびりとしています。(広島県安芸郡 ほろほろ鳥) 

●イライラしやすいので、アロマオイルを数滴枕に垂らしてみたり、お香を焚いたり、アロマキャンドルを焚いたり、入浴剤を楽しんだりしています。(東京都新宿区 ミミ)

●ひたすら寝る。子どもに殴られようが、蹴飛ばされようが、ひたすら寝る。(千葉県千葉市 YAN)

●子どもたちは父親とお風呂に入ってもらい、ひとりのお風呂をリラックスして楽しむ。(岡山県倉敷市 なおみ)

●極力何も考えないように心がけています。そうすることで、頭の中をリラックスした状態にして、イライラしないように気をつけています。(大阪府羽曳野市 よっちん) 


なんといっても活動派

●からだを温めるために軽い運動をする。どうしても動きが鈍くなりますが、じっとしているよりはラクな気がします。(愛媛県松山市 なんぼ)

●友人と食事に行ったり、とにかく外に出る。人に気をつかう分、からだの調子を忘れる。(沖縄県那覇市 まあちゃん)

●初日と2日目が最悪なので、家中の掃除をしたり、できるだけからだを動かすようにしています。(神奈川県小田原市 ぴょん)

●適度なウォーキングをしています。(京都府京都市 ワイイ)

●バーゲン情報などを探して、ショッピングにいそしむ。(広島市東広島市 みみん)


やっぱり清潔いちばん派

●こまめにナプキンを取り替えることが、結局いちばん気持ちいいです。(東京都大田区 Mickey)

●陰部のにおいや、ベタベタがすごくイヤなので、まめにお風呂に入っています。すると、気分爽快になります。(東京都 ローズ)

●ウォシュレットについているビデを使うようになってから、憂うつ感がやや薄れました。外陰部のかゆみもなくなりました。(埼玉県所沢市 優美子)

●夏がいちばんイヤなので、1日に何度でもシャワーを浴びて、さっぱりする。(兵庫県神戸市 ayuu)


生理用品に気くばり派

●ドラッグストアで、いろいろなナプキンを買い込む。楽しんで選んで、試すと、ポジティブに月経をとらえることができる!?(愛知県一宮市 森下美由紀)

●いろんな段階のナプキンを購入して使っています。徐々に薄いナプキンになってくると、それだけ終わりに近づいたことになるので喜んでいます。(東京都 ともとも)

●サニタリーショーツをカラフルできれいなものにして、気分転換をしている。(茨城県土浦市 グルミット)

●サニタリーショーツや生理用品を入れるポーチは、かわいいものを選んでいます。(宮城県仙台市 RURU)


その他いろいろ派

●日頃からツボを刺激したり、マッサージをしたりして、血行をよくする。(神奈川県藤沢市 かっつ)

●とにかくむくむので、靴もこの時期はワンサイズ大きいものを準備してます。(福岡県福岡市 wasabi)

●食生活に気をつかっています。豆製品やお魚を気をつけてとるようにしています。(東京都杉並区 しょうしょう)

●女性の多い職場なので、月経のときはがまんせず、できるだけ同僚に話すようにしている。月経の重い女性は多いので、話せば自分がラクになるし、周りも理解してくれる。(長野県伊那市 chia)


監修/東京大学病院 秋野なな先生

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