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皮膚のいちばん外側を覆っている表皮。表皮細胞が成長すると、膜状に積み重なり角質層となります。表皮の角質層は、刺激や乾燥、紫外線などによるダメージを最初に食い止める大切なバリア構造。犬はこの角質層が薄く、人の1/3程度の厚さしかありません。だから、刺激や乾燥に弱く、皮膚トラブルを起こしやすいと考えられます。
犬の皮膚も、人と同様、皮脂と汗が混じり合ってできたできた皮脂膜や、角質層の細胞間を満たす細胞間脂質(セラミド)など、バリア機能を持っています。皮脂膜は皮膚表面をしっかりと覆い、セラミドは細胞どうしをしっかりつなぎとめて、外からの刺激の侵入や内からの水分の蒸散を防ぎ、皮膚のうるおいと健康を支えています。
人が運動した後にかく汗はサラサラしています。このサラッとした汗はエクリン汗腺から分泌されますが、犬では肉球しかありません。犬の全身には、人ではわきの下などにしかない「アポクリン汗腺」が分布しています。アポクリン汗腺は脂分の多いベタつきのある汗を分泌し、これが酸化したり、細菌に分解されると、あの犬特有のニオイに。犬は体温が高く、口まわりやお尻まわりなどの湿った部位、よくこすれるわきや股などでは細菌が繁殖しやすく、よりニオいやすいわけです。
監修:関口麻衣子
1998年日本大学卒業、岐阜大学連合大学院(東京農工大学附属)にて獣医学博士を取得。2005年10月に獣医師を対象とする皮膚病の総合検査およびコンサルティング会社である、(株)プロキオンを設立、代表取締役を経て、2010年より帝京科学大学生命環境学部動物皮膚科学研究室講師となる。
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